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震災風化「感じる」87% 沖縄避難の被災者アンケート 「地元に戻ろうと思った」42.6%

2021年3月1日 07:46

[10年東日本大震災 沖縄と、被災地と]

大震災の風化

戻れない理由

大震災の風化 戻れない理由

 東日本大震災から11日で10年となるのを前に、沖縄タイムスは大震災や福島第1原発事故後に県内へ避難した人にアンケートをした。震災の風化について回答した54人のうち「感じる」「どちらかと言えば感じる」を合わせると87・0%で、9割近くが風化を感じていることが明らかとなった。10年を経ても原発事故による放射線や地震、津波を心配する回答が多く、不安を抱えていることが浮き彫りとなった。(社会部・伊集竜太郎、光墨祥吾)

 風化について「感じる」が31人(57・4%)、「どちらかと言えば感じる」が16人(29・6%)。風化させない取り組み(自由回答)として「体験を語り続ける」「継続的な報道」などが挙がった一方、「風化してほしくない半面、思い出したくもない」と複雑な心境をつづった回答もあった。

 故郷・地元に戻ろうと思ったかについては、54人中23人(42・6%)が「ある」と答えた。戻らない・戻れない理由(複数回答)では「放射線への不安」(11人)が最多。「避難の判断時に生じた地元の家族・友人らとのあつれき」(7人)、「地震・津波への不安」(6人)が続いた。

 10年が経過してもなお原発事故の影響は大きく、2月13日に震災の余震が起きたことなどもあり、地震や津波への不安も根強いことが示された。

 防災対策として「普段からハザードマップなどで避難場所を確認し、震災時に持ち出す物を考える習慣化を」との意見もあった。

 アンケートは、東日本大震災や原発事故後に県内へ避難した人らでつくる当事者・支援者団体「沖縄じゃんがら会」に協力を依頼し、2月9日に210世帯へ郵送。ウェブのフォームでも回答を募り同25日までに計56人が答えた。回答者の震災当時の居住地内訳は福島県が32人、宮城県が7人、その他地域が計17人。

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