沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さん(67)がハンガーストライキを始めた1日、「戦没者の尊厳を守りたい」との思いを支持する人々が県民広場に詰め掛けた。戦争体験者らは「戦没者を2度殺すのと一緒」と怒りをあらわにし「絶対許せない」と訴えた。

ハンガーストライキを開始し、名護市辺野古の新基地建設のための土砂を南部から採取させないよう訴える具志堅隆松さん=1日、那覇市・県庁前広場

 新基地建設予定地の名護市辺野古から駆け付けた島袋文子さん(91)は「私も命ある限り頑張る」と、具志堅さんの手を固く握った。糸満市出身で、沖縄戦では目の不自由な母と10歳の弟の手を引いて逃げ延びた。

 「兄は徴兵され戦死、私たちは亡くなった人の血の混じった泥水を飲んで生きた」と沖縄戦を振り返り、「戦に殺された人々の血や遺骨が混じった土を辺野古の埋め立てに使うのは戦没者を2度殺すこと。政府はなぜここまで沖縄を踏み台にするのか」と憤った。

 糸満市の玉城洋子さん(76)は正午ごろの集会で紅短歌会の仲間と「糸満の鎮魂の地より土砂・岩ずり2度と殺すな死者の魂」などと思いを込めた短歌を読み上げた。「南部の地に遺骨がまだ残る戦没者たちもやめてくれと言っているはず。自分たちにできることをしたい」と述べた。

 宜野湾告白伝道所牧師で普天間爆音訴訟原告団長の島田善次さん(80)は「戦没者には敵味方関係なく安らかに眠ってほしい。血が染みこんだ土砂を基地に使うなんて、われわれからすると人権問題。日本人が『死』とまともに向き合っていない証拠だ」と語気を強めた。

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