県内のほとんどの県立高校で1日、一斉に卒業式が行われた。別日程の特別支援学校などと合わせ、今春は約1万3600人余が学びやを巣立つ。進学や就職などへ新たな夢に向かって踏み出した。コロナ禍のため合唱が難しく、卒業生全員が手話ソングで卒業の歌を披露した高校もあった。

卒業の歌の歌詞に合わせて手話を披露する卒業生=1日午前、那覇市・真和志高校(古謝克公撮影)

 各学校は参加人数を制限したり、座席の間隔を空けて新型コロナウイルス感染対策を工夫。入場前に検温を受け、念入りに手指のアルコール消毒をする保護者らの姿も見られた。

 真和志高校では、普通科とみらい福祉科の134人が卒業。同校は手話部が全国高校生手話パフォーマンス甲子園で2連覇しており、歌唱の代わりに卒業生全員で手話ソングによる卒業の歌を披露した。県内初とみられる。投票で決めた曲は、GReeeeNの「遥か」。全員で約3カ月間練習してきたという。

 卒業証書を授与した城間敏生校長は「時代の大きな変化をしっかりと受け止めて次の世界の先端を走っていける存在であり続けることを願っている」と激励。

 卒業生を代表して仲盛ひなのさん、伊勢田來胡(くこ)さん、高良万由奈さん、知念良隼さん、北川双葉さんがあいさつ。高校生活を振り返り「友人が増え、先生のありがたさを感じた」「心身共に成長した」「支えた両親に感謝し学んだことを次に生かしたい」と感謝の思いを述べ、これからの活躍を誓った。

 花道はなく、式典終了後は保護者らが花束やバルーンを手に門出を祝った。