2019年3月、読谷村の海岸で知人女性=当時(32)=を殺害し、キャッシュカードを奪ってATMから不正に現金を引き出したとして、強盗殺人と窃盗の罪に問われた宜野湾市の無職の被告(38)の裁判員裁判の初公判が1日、那覇地裁(大橋弘治裁判長)であった。

(資料写真)那覇地裁

 被告は殺害の事実を認めたが「お金がほしかったからではない」と起訴内容を一部否認。被害女性から自殺の手伝いを求められたとし、嘱託殺人や自殺ほう助罪が成立する可能性に言及した。

 検察側は、被告が金銭ほしさに拝所巡りなどと称して被害女性を読谷村の断崖に誘い出し、背中を突き落とすなどして海中に転落させ殺害したと指摘。キャッシュカードが入った財布を奪い、共謀の女(22)=窃盗罪で有罪判決=にATMで現金約267万円を不正に引き出させたとした。

 被告側は、被害女性から「死にたい。お金を渡すからお願い」と頼まれ、自殺を手伝ったと反論。キャッシュカードと暗証番号が書かれたメモを手渡されたと主張した。被害女性の依頼で現金を引き出したため、窃盗罪も成立しないとした。