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はさみ・トランプ・ラップを常備する理由 3家族の防災リュックの中身を紹介

2021年3月8日 11:02

[沖縄の防災・共に考える](56)※この記事は2018年9月11日付の沖縄タイムス紙面に掲載されました。人物の年齢や説明など、内容は掲載当時のものです。

 防災セットを準備していない人は約65%-。9月1日の防災の日を機にコンテンツマーケティング会社の「エコンテ」(東京都)が発表した防災意識調査の結果だ。日々の暮らしに追われる中で、自然災害への備えはつい後回しになりがちだ。けれど非常食などが詰まった「防災リュック」は、備えておけばいざというときに自分や家族を助けてくれる。県内の子育て中の家庭や、震災を経験した家族に気軽にできる備えを教えてもらった。(社会部・宮里美紀)


ハサミや輪ゴム携行 川満さん宅

 
 

 石垣島に住む小児科医の川満桐子さん(39)は防災士の夫と共に、5歳の男の子と9カ月の女の子を子育て中。片手に収まるサイズの防災ポーチを作って、オムツや着替え、水筒などが入ったママバッグに入れて持ち歩いている。

 ポーチに入れた道具は「軽くて、普段から使うもの」。参考にした本では万能ナイフが推奨されていたが持ち運ぶには重かったので、小さなハサミとピンセットに替えた。

 桐子さんは「けがしたときは止血、圧迫が最重要。布をハサミで切って包帯にできるし、ピンセットで異物を取り除ける」と話す。普段は、ハサミをおやつの袋を開封するためなどに使っている。

 薬局でも買えるアルコール綿も携帯する。傷口の消毒だけでなく、火を起こすときの着火剤にもなるという。

 輪ゴムも用途多様。非常時に水を入れた一斤袋を縛ってこぼれないようにしたり、子どもに大人用の服を着せるときに裾を縛ってサイズ調節もできる。髪ゴム用の長いゴムひもは、髪をまとめるのに使うだけでなく「ゴム段」など子どもの遊び道具にもなる。

 どれも普段から使えるものばかり。「使い慣れないといざというとき使えない」と桐子さん。水や缶詰などの備蓄食料も、普段からどんどん消費し、足りなくなったら補充を繰り返している。備蓄食料を選ぶときは「普段から食べるものを多めに置くだけ。でもセール品は賞味期限に要チェック」と笑った。

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