[胃心地いいね](616)うるまキッチンネリネ うるま市宮里
昔ながらの洋食喫茶店-。今年1月、うるま市宮里に開店した「うるまキッチンネリネ」は、オーナー登川駿さん(30)が「いつか自分の店を」という長年の夢を詰めこんだ店だ。手作りにこだわったハンバーグやオムライスはどこか懐かしい味わいで、早速人気メニューになっている。
登川さんの実家は沖縄市で洋食店を営んでおり、高校生のころ、実家でアルバイトをするうち料理の世界に興味を持った。
高校卒業後、19歳で上京。レストランやラーメン店などで経験を積み、5年ほど前に沖縄へ。しばらく実家を手伝っていたが「独立したい」という思いが強くなった。
「ビーフオムライス」(1180円)は看板メニューの1つ。牛骨と鶏がらでだしを取り、3~4日煮込んで作る自家製のデミグラスソースに、牛ほほ肉がごろごろと入る。ほろほろの食感になるまで煮込まれた牛ほほ肉と卵やソースの相性は抜群だ。
メイン料理4種類から選べてスープやデザートも付く「大人のおこさまランチ」も好評。中でも「ネリネ特製手ごねハンバーグ」(1380円)が人気だ。「ふわふわした食感の昔ながらのハンバーグにしたい」と、牛肉と豚肉が7対3の合いびき肉を使用。自家製ソースがうま味を引き立てる。喫茶店として朝食を利用する人も多い。サンドイッチなどのメニューと飲み物が毎日1食注文できる会員制度(月7500円)もあり、常連客に愛されている。
「店でゆったり過ごしてほしい」と、窓側に向くソファ席など雰囲気づくりにもこだわった。各席で充電できるようコンセントを配置し、Wi-Fiも使える。「地域に愛される昔ながらの変わらない洋食屋にしたい」。思い描く理想に近づくため、試行錯誤が続く。
(中部報道部・仲村時宇ラ)
=金曜日掲載
【お店データ】うるま市字宮里201の6。営業は午前8時~午後5時半。テークアウトも可能で、日曜・祝日定休。テーブルやカウンターなど17席。駐車場有。