インターネットでの音声配信の人気が高まる中、コンテンツ作りも注目されている。収録と配信をスマートフォンで完結できる手軽さも受け、沖縄県内ではプロバスケ選手がファンサービスに活用。声で伝えることで、より身近に感じてもらえるという。県出身の新人声優は、日々の練習や感じたことを自らの言葉で発信して感性を磨き、成長につなげている。(政経部・照屋剛志)

牧隼利選手が配信している音声コンテンツのページ

リコーダーの腕前も配信する山城リアンさん(ガジェットリンク提供)

牧隼利選手が配信している音声コンテンツのページ リコーダーの腕前も配信する山城リアンさん(ガジェットリンク提供)

 琉球ゴールデンキングスの牧隼利選手は、練習や仲間との交流で感じたことを毎週月曜日に配信。市民がスマホで収集するコンテンツが、いま主流の文字や動画に加え、音声にも広がると考え、昨年11月から始めた。

 牧選手は「声だけだと余計な情報が省かれる一方、声質や抑揚を感じやすい。人間味まで伝わりやすくなるようだ」と分析する。

 1回当たりの再生回数は千回を超え、ファンからのコメントが10件以上届く。ほとんどが質問で「プレーだけでなく、考え方や思いに共感してもらえている」と手応えを感じている。

 うるま市出身で、声優専門芸能事務所のガジェットリンク(東京)に所属する山城リアンさんは、今年1月から毎日、配信している。レッスンでの学びや、反省点などをスマホの向こうにいるファンに語り掛ける。

 山城さんは「毎日、何かを話さないといけないので、何げなくやり過ごしていたことも深く考えるようになった」とする。自分の頭で整理し、誰かに聞いてもらうことで「学びの吸収が早くなっている」と実感している。

 ファンもつき始め、担当マネジャーは「ネット上では、成長の過程もコンテンツとして楽しむ傾向がある」と説明した。山城さんは「応援を励みに配信を続け、一人前の声優になりたい」と話す。

 音声配信アプリ「voicy(ボイシー)」の眞嶋伸明メディアプロデューサーは「時間も費用も抑えてコンテンツを量産できるため、多忙な人たちの参入が増えている」と解説。ただ、デジタル情報が急激に増加する中で「音声コンテンツも、競争は一気に激化するだろう」と見通している。

 沖縄タイムスも3月からチャンネルを開設。若手社員がパーソナリティを務め、沖縄のニュースを発信している。
沖縄タイムスのVoicyチャンネル「サクッと沖縄」はこちらのリンクから聞くことができます
https://voicy.jp/channel/1514