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沖縄のDVは加害者が飲酒したケースが6割 相談件数は10年で1.7倍 2020年は1000件を突破

2021年3月5日 07:58

 2020年に沖縄県警が対処したドメスティックバイオレンス(DV)の相談取扱件数は1040件(暫定値)で、19年(1082件)に続き2年連続で千件台に上ったことが分かった。DVの社会的認知度の高まりから過去10年で約1・7倍に増加。20年の摘発件数は過去2番目に多い134件で、そのうち加害者が飲酒していたケースは6割超だった。

DV事案の相談取扱件数と摘発件数

 県警人身安全対策課によると、DV事案として扱った相談件数は10~17年は500~700件台で推移し、18年には900件台に伸びた。同課は社会的認知の高まりや、DV・ストーカー事案を専門に扱う部署設置による潜在的事案の掘り起こしを理由に挙げる。

 現在、本部署以外の県内13署にDV専門の係を置き、県警本部と情報を直接共有している。寄せられた相談事案は緊急性、危険性の観点から5段階にカテゴリー分けし、リスクの高い方を優先し対処している。

 同課の赤嶺旨一次席は「DV事案全ての危険レベルをゼロにすることはできないが、きめ細かい対応で被害リスクを小さくすることはできる」と説明する。

 被害者の身に危険が迫っていると判断した場合は加害者を逮捕、あるいは被害者を一時的に保護することもある。県女性相談所や児童相談所とも情報共有し、トラブルがあった家庭の近況確認も定期的にする。

 摘発されるのは男性が8割超。酒に酔って交際相手に暴力を振るったり、脅迫するなどの事例がある。金銭面で家族の生活を支える夫が逮捕されることを恐れ、相談できない間に暴力がエスカレートするなどのケースもあるという。

 同課は「逮捕権を持つ警察にしかできないことがある」として、被害相談を呼び掛けている。警察相談専用電話は♯9110。(社会部・矢野悠希)

 
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