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シナ人発言「戦前の発想に通じるようで怖い」 沖縄大学の劉剛教授

2016年11月18日 13:00

 「シナ」という言葉は、秦(しん)の時代にインドやスリランカなどの仏典に記録があり、仏教とともに中国に入ってきた。英語のチャイナの語源でもあり、言葉自体は差別でもタブーでもない。日本では侮辱的な意味があり、特定の場所、場面で使われれば、違和感を持たざるを得ない。

劉剛沖縄大学教授

 「沖縄から米軍基地がなくなれば中国軍が攻めてくる」というような言説が目立つ。その延長線上にあるのだろう。中国でも1995年の沖縄の県民大会を「沖縄人の独立運動」と捉える人がいるように、インターネットの普及で誤解が広がりやすい環境にある。

 本土から来た警察官が沖縄で「シナ人」と発言したことは、日本の戦前の発想に通じるようで怖い。地元の人は騒音被害や事故の危険性から基地に反対しているのに、国を守るためには必要で国益のために少々の犠牲があっても従え、従わないのは日本人ではない、という発想だ。法律の手続きを経ているとはいえ、本質は変わっていない。

 20代の若い警察官の中でも、見えないところで、差別意識につながる流れができているのではないか。

 日中関係は対立の状態が続いている。だが、中国軍が沖縄を占領するということは中国人としては考えられない。中国は資源問題を抱えているが、領土意識を強く持っていないと感じるからだ。摩擦を繰り返し、それを乗り越え、コミュニケーションの機会を増やし、互いに理解することが問題解決につながる。(文化人類学)

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