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飼い主とペットが一緒に安全に避難するための3箇条とは?沖縄の専門家に聞く

2021年3月8日 11:33

[沖縄の防災・共に考える](57)※この記事は2018年10月11日付の沖縄タイムス紙面に掲載されました。人物の年齢や説明など、内容は掲載当時のものです。

 2011年に発生した東日本大震災は、人の甚大な影響と同様にペットの被災も社会問題となった。倒壊した家から逃げ出して迷う犬や、逆に家に閉じ込められてしまった猫のケースも。環境省は原則として被災時に人の安全を確保した上でペットとの「同行避難」を推奨する。共に逃げるために必要な備えとは。日本愛玩動物協会沖縄県支所の前川清美支所長と、「人も犬も猫も幸せ!な街づくり隊OKINAWA」のスタッフ畑瀬裕子さんに聞いた。

 2人が最初に強調したのは人の安全確保。畑瀬さんは「まず飼い主の安全が保障されなければペットの安全を確保することは難しい」と話す。前川さんも「ペットの命を守るには自分の安全から」と呼び掛けた。その上で、ペットと避難するための三箇条を紹介する。

信頼関係が命を守る
ペットと避難するための三箇条
その1

 

 「ペットと避難する前提として重要なのは信頼関係」と話す畑瀬さん。「飼い主と一緒にいること=安心とペットが認識すれば、避難はよりスムーズになる」と説明する。

 例えば、台風の強風で大きな音を立て突然開いた玄関から、犬や猫が外に飛び出してしまったとき。急に飛び出すのはパニックに陥ったことが要因で、そのまま迷子になったり、事故にあったりして危険だ。

 畑瀬さんによると、飼い主のもとが安心だと普段から認識していれば、ペットは怖いと感じたとき、飼い主の方に駆け寄ってくる。「万が一飛び出してしまっても呼び戻すことができる。信頼関係はペットの命を守る基本」

 ふだんの声掛けも有効だ。「ペットを留守番させるとき、罪悪感から、おやつを与えた隙に出掛けたりしていませんか?」と畑瀬さん。けれど、そうした行為は逆にペットを不安にさせかねないという。「ペットは意外に飼い主の伝えたいことを理解できる。留守番のときに声を掛けていると、出て行った飼い主は必ず戻ってくるんだと理解する」とアドバイスした。

 毎年の予防接種も必須だ。避難場所などでは多くの人やペットとの接触が考えられる。畑瀬さんは「ペットの健康を維持するためにも、狂犬病をはじめとする伝染性の病気の予防接種は毎年必ず受けるようにしてほしい」と呼び掛けた。

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