沖縄県の経済政策をまとめる上で、中心的な役割を担ってきた富川盛武副知事(73)が8日、任期満了で退任した。最後の公務となった県の新型コロナウイルス対策本部会議後、玉城デニー知事にあいさつした後、記者団の取材に応じ、「4年間全うできたのは県民や職員のおかげ。深く感謝したい」と述べた。

職員に見送られた後に、報道陣の取材に応じ在任期間を振り返る富川盛武副知事(左)=8日午前、県庁

 故翁長雄志前知事時代に経済政策のブレーンとして県政を支え、安慶田光男氏の退任に伴い2017年3月、副知事に就任。

 次期沖縄振興計画の重要施策となる「新沖縄発展戦略」の策定を統括。今年2月には、次期振計の骨子案をまとめるなど、翁長氏、玉城氏のもとで県政を支えてきた。

 富川氏は、コロナ禍で県経済がかつてないダメージを受けていることに「1日も早く安心・安全な島を構築しないことには経済も厳しくなる。全精力をもって、経済や社会が瓦解しないよう、取り組んでほしい」と職員を激励。「沖縄はコロナがあっても、潜在力がある。日本経済を引っ張れる」と今後の回復と発展に期待した。

 玉城デニー知事は「これからも県政に大所高所からご助言いただき、県民生活の向上、県経済の発展に力を貸してほしい」と話した。

 県は、後任に県政策参与で建設大手、照正組会長の照屋義実氏(73)の起用を開会中の県議会2月定例会に提案している。