重度の知的障がいのある仲村伊織さん(18)=北中城村=が10日、県立真和志高校(那覇市)に新設される「ゆい教室」の入学者選抜試験に合格した。一般入試と2次募集合わせ、4年連続7回目の挑戦で高校生になる夢をかなえ、家族と笑顔で喜び合った。4月からは島尻特別支援学校(八重瀬町)に学籍を置きつつ、普段は真和志高に通い障がいのない生徒と共に学ぶ。

ホームページで受験番号を確認し、両親と合格を喜ぶ仲村伊織さん(左)=10日午前9時15分、北中城村島袋

 ゆい教室は共生社会に向けたモデル的な取り組みで、中・重度の知的障がいのある生徒が対象。支援学校に準じた教育課程で特性に合わせた教育を受けつつ、一部の授業や行事、ホームルーム活動には、できるだけ真和志高の生徒と参加する。定員は3人程度で、今回の受験者は伊織さん一人だった。

 本年度は新型コロナウイルス対策として、合格発表は各校のホームページで行われる。伊織さんも父親の晃さん(54)や母親の美和さん(52)らとともに、自宅で吉報を待った。

 午前9時過ぎにパソコンの画面で伊織さんの受験番号があるのを確認すると「おめでとう。やったー。やっと高校生になれる」と両親は伊織さんに合格を伝えた。合格を知った伊織さんは母親とハイタッチし、大きな笑顔を見せた。

 県教育庁は3~5年掛けてゆい教室の成果や課題を調査研究し、制度化や設置校の拡大が可能か検討する。