2019年4月の人事異動で、それまでの編集局から、新規事業を立ち上げる部署に異動になった。新聞社は紙の読者が減っているため、厳しい経営が続いている。新たな収入源を作り出し、新聞の発行を続けることで、ジャーナリズムを守るというのが、全国の新聞社に共通する課題だ。

 沖縄タイムス社もシェアオフィスを展開したり、野菜の宅配サービスを始めたりと新しい事業を立ち上げ、模索を続けている。

 新しい事業を興せるなんて、なんて楽しそうな部署なんだろう。社長からは「何でもチャレンジしてよい」とお墨付きまでもらった。こうなったら、新聞業の売り上げを超える新ビジネスを立ち上げてしまえ。と、意気込んだはいいが、縦書きの記者用の入力端末以外は、ほとんど使ったことがない。エクセルもパワーポイントもほぼ素人。スプレッドシートを初めて見て感嘆の声をあげ、Google(グーグル)カレンダーに日程を入れるのさえ四苦八苦する。これでは使い物にならない。同僚たちの冷ややかな視線に耐えながら、必死で勉強した。...