スマホで注文し、お店で待つことなく料理を受け取る新サービスの実証実験。新聞広告の効果もあり、飲食店からシステム導入の申し込みが急増した。一方、消費者からの注文数は伸び悩む。注文が入らなければ、売り上げは増えない。肝となる数字が振るわず、ぼくはやきもきしていた。

 そんな状況で訪れたゴールデンウィーク初日の4月29日。注文が倍増した。新聞広告は出ているが、特別なプロモーションはやっておらず、理由が分からない。それでも件数としてはまだ少ないし、翌日には元に戻ってしまった。土曜日の5月2日。また注文が倍増した。どうした?―。

 3日の日曜日はさらに倍増。お昼時には、受注を知らせるスマホの通知が鳴り続ける。突然の注文に驚いた飲食店からの問い合わせも重なり、忙しさも倍増した。これはいけるかもしれない―。...