[経済再興への道 コロナ禍の挑戦](18)

 お笑い団体FECオフィスの山城智二社長は、新たな「お笑いの需要」を模索している。新型コロナウイルス感染拡大で、イベントの司会や舞台出演のキャンセルが相次ぐ中、ネット上で県産品などの商品のPR動画を配信し購入につなげる「ライブコマース」を企画した。

 きっかけはこれまでにない危機感だ。

 昨年3月、毎日4~5件入っていた芸人たちが出演予定の結婚式などのイベントは延期になった。新規予約はパタリと止まり、延期はキャンセルに変わった。4月の売り上げは、前年比の8~9割減に落ち込んだ。

 「このままではつぶれてしまう。待ちの姿勢ではいけない」。焦った山城社長は、お笑いだけでない違う活躍の場をつくるため、アイデアを求めて他業種の人に会いに行った。周囲ではオンラインを使った活動が盛んになっていたこともあり、独自の配信を思いついた。

 昨年10月。カメラや照明などの機材を販売するプロ機材ドットコムに依頼して、事務所内に、動画配信や録音専用の「国際通りバサナイスタジオ」を開設。YouTubeの「ちゃんねるFEC」でネタや企画物を収録できる場をつくった。

 ハンサムの仲座健太さんは「テレビの出演だと週に何回と仕事の数は限られるが、ユーチューブ配信だと無限にできる」と意義を語った。

 12月には、東京で活躍する実演販売士(笑売士)集団「KODEKA」と業務提携し、他企業の商品の実演販売を始めた。

 「スタジオもあるし、笑売士として実演販売の経験もある。その実績を合わせてライブ販売ができないか」。...