南風原高校3年の太田夢々(むむ)さん(18)が卒業を前に、全国商業高校協会主催の簿記実務検定(全商簿記)1級に合格した。普通高校の生徒が合格するのはまれで、同校では11年ぶりの快挙という。4月から沖縄国際大に進学する太田さん。「夢は商業高校の先生。大学でも簿記の勉強を続けたい」と意欲を燃やす。

全商簿記1級の合格証を手に笑顔の太田夢々さん=2月、南風原高校

 簿記の勉強を始めたのは、部長を務めるボウリング部顧問の宮城和正教諭の勧めだった。在籍する普通科教養ビジネスコースでも3年生になったら簿記を習うが、税理士を目指す太田さんの夢を知り、早めに勉強を始めた方がいいとアドバイスしてくれた。太田さんは2年生だったおととし12月から放課後週2~3回、宮城教諭から指導を受けた。

 2年生で全商簿記2級、日本商工会会議所主催の簿記検定(日商簿記)3級に合格。3年生になった昨年6月、全商簿記2科目のうち、製造業の簿記である「原価計算」に合格。ことし1月に会社の簿記「会計」にパスし、1級の合格証を手にした。

 コロナ禍で休校になった昨年3~5月もビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」で指導を受け、勉強を続けた太田さんは「つらいと感じることもあったけど、簿記は楽しいし、将来絶対に必要となるから頑張った」と振り返る。

 商業高校の教師という将来の夢をかなえるには日商簿記2級が必要で「大学で挑戦したい。1年生のうちから勉強して最短で教師になりたい」と目標を立てる。宮城教諭は「最後までよく頑張った。生徒に寄り添う良い教師になれる。大学でも頑張ってほしい」とエールを送った。