[具商挑戦の春 2021センバツへ](1)

県秋季大会準決勝で興南を破って喜ぶ具商ナイン。初回の3得点を守り抜いた=2020年10月10日、コザしんきんスタジアム

 21世紀枠で出場し、「宜野座旋風」を巻き起こした2001年の選抜大会から20年。具志川商業が春の聖地で再び新風を吹かせる。21日の初戦は同じ21世紀枠の八戸西(青森)と対戦する。互いに好投手を擁するだけに、両校監督とも「先制点が鍵」とみている。

 2月23日、オンラインで行われた組み合わせ抽選会で対戦が決まると、早速エース同士がライバル心をむき出しにした。

 具商エースの新川俊介は身長180センチで最速144キロ。プロが注目する八戸西の福島蓮は身長189センチ、最速143キロで、ともに多彩な変化球を武器にする。抽選会後、福島が「新川君を意識するし、負けちゃだめだなと思う。真っすぐは通用する自信がある」と話せば、新川も「投手戦になると思う。変化球が良くなっているので真っすぐと絡め、打者一人一人に対応したい」と火花を散らした。

 具商はこれまで190センチ近い大型投手との対戦経験はない。喜舎場正太監督は「投げ下ろされる角度や速さは未知。簡単に点は取れないから立ち上がりが勝負。1分1秒でも速く流れをつかんだ方が優位になる」と見込む。

 参考となるのは県秋季大会準決勝の興南戦だ。好投手相手に「点を取るなら立ち上がりが確率が高い」(喜舎場監督)と一回表に2、3番の連続安打から盗塁を2度仕掛け、野選に3失策と守備の乱れを誘発。この回の3点を守って3-2で勝利し、初の九州切符を手にした。

 粟國陸斗主将が「あの試合を勝てたことで自信がついた」と振り返る。九州大会初戦の東海大熊本星翔(熊本1位)戦でも、序盤から積極的なスイングと走塁で二回までに3得点。4-2で勝利し、実力も見せ付けて21世紀枠出場を手繰り寄せた。

 対する八戸西は、公式戦打率3割5分と強打も持ち味。小川貴史監督は「冬のトレーニングで身体が一回り大きくなった。投打の両方に力強さが加わった」と仕上げに自信をのぞかせた。

 相手投手をどう攻略し、揺さぶるか。ともに初出場の21世紀枠対決は、互いの先制パンチに注目が集まりそうだ。

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 高校野球の第93回選抜大会に具志川商業が初出場する。県勢6年ぶり、21世紀枠では20年ぶりとなる。01年に宜野座が達成した4強超えを狙う同校の挑戦とナインの意気込みに迫る。(新崎哲史)