学びはだれのもの

友達への手紙没収・膝立ちでスカートの丈確認・生理用品も調べる持ち物検査…疑問に感じた学校のルール

2021年3月17日 08:49

[学びはだれのもの]

持ち物検査のイメージ

 琉球大学2年生の女子学生は沖縄本島南部の公立中学校時代、持ち物検査や服装検査が嫌だった。

 誰かが携帯電話などを持ってきていることが見つかると、男性の学級担任が机やかばん、ポケットの中まで調べる。女子生徒にとって困るのが生理用品だ。

 ポーチに入れていても、禁止された所持品を紛れ込ませていないかと、外側から触って確認される。検査が始まりそうになると、女子生徒たちは慌ててポーチをトイレに隠しに行った。

 こんなこともあった。

 クラス内で手紙の交換がはやっていた中1の時のこと。女子生徒の一人は友達への手紙を教員に没収され、教室の壁に張り出された。「中学生にもプライバシーはある。やり過ぎだ」。心の中で反発したが、教員に目を付けられるのが怖くて何も言えなかった。

 服装検査では、女子生徒は廊下に膝立ちさせられ、裾が床まで届いていないと指導された。高校では立ったままになったが、代わりに男性教員も検査する。しゃがんで確認する教員がいると、「変な先生じゃないよね?」と女子生徒同士でささやき合った。

 昨年、本島南部の別の公立中学校を卒業した高1の女子生徒は、修学旅行前の持ち物検査に戸惑った。

 荷物は、前日のうちに学校に持っていく。当日の忘れ物を防ぐためかと思っていたら、実際には半日かけて教員が中身を逐一チェックするため。女性の教員だったものの、下着を入れた袋まで念入りに外側から触られ、「はあー?」と気持ちがなえた。洗顔時に髪を束ねる布製のヘアバンドも「おしゃれの道具」と見なされ、不許可になった。

 もともと校則や生徒指導が厳しく、「膝立ち」でのスカート検査や制服をまくっての肌着検査もあった。

 家族はPTAなどの集まりで何度か問題提起したものの、なしのつぶて。「まるで薬物所持の検査のよう。生徒は誰か声を上げないの?」。家族にそう発破を掛けられたが、そんな勇気もなかった。

 「学校じゃ、それが当たり前だから。嫌なことは嫌だけど…」。学校のルールにどう向き合うべきなのか、今も気持ちは揺れている。(編集委員・鈴木実)

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