タイワンハブは台湾や中国大陸が原産だが、1970~90年代に観光施設のショー用に持ち込まれ、そこから野生化したとみられている。密度調査は2002年に始まり、15年末までの捕獲数は1713匹に上る。

 捕獲率は1台当たり月0・6匹でハブ0・11匹の6倍と圧倒的な多さ。同研究所は13年度から駆除実験を始め、市町村も捕獲を続けているが、減少の兆候はない。

 捕獲器に在来種のハブはかからないのか。寺田さんが「この地域でハブはかからない」と答える。タイワンハブとハブが競合関係にあるのか、もともとハブが少なかったのか、はっきりとした理由は分かっていないという。

 今帰仁村の捕獲器を開けていると、軽自動車で通りがかった住民も「ここら辺でハブは見ないね」。荷台にはタイワンハブと同じく特定外来生物のマングースの死骸が3匹。駆除して役場に持ち込む途中だった。

 この日の捕獲数は22匹。ハブはやはり1匹もいなかった。後部座席でタイワンハブと一緒に揺られながら、いっぱいですねと言うと、「今日は爆発までとはいかなかったね」と寺田さんと小菅さん。過去最多は47匹だったという。

 寺田さんは「餌がたくさんあって生きやすい環境ということ。かまれる被害があるので生活圏に入ったものは減らしたい」と話し、「すぐ近くにいるんですよ」と付け加えた。

[ことば] タイワンハブ 体長80~130センチで、130~220センチある在来のハブより一回り小さい。動きはハブより俊敏で攻撃的。ハブに比べ、同量の毒で1・2倍の毒性があるが、ハブの血清で効果がある。恩納村の一部にも定着している。