沖縄県立高校の推薦入学で、部活動や学校活性化など特別枠を設置している県内30校のうち、10校が出願時に部活動の入部の意思などを示す確約書(誓約書)の提出を求めていることが23日、本紙の調べで分かった。このうち生徒の退部にペナルティーを科す運用をしているのは、コザ高校だけだった。部活動の主将だった男子生徒の自殺を巡る県教育委員会設置の第三者調査チームの指摘を受け、同校は次年度から運用を廃止するとしている。(社会部・新垣玲央)

(資料写真)教室

 確約書がある高校はいずれも部活動などを辞めても退学になることはない。「活動継続確約書」の提出を求めてきたコザ高校は特別推薦の生徒が退部すると、所属部の推薦枠をなくすペナルティーを科していた。生徒にとっては部や後輩に「迷惑」が掛かるため、簡単には辞められない仕組みだった。

 ほかに確約書(誓約書)を求めている高校は前原、読谷、具志川、北中城、宜野湾、西原、浦添、那覇西、糸満の9校。部活動の入部や3年間の活動継続を求めるなどの内容だが、いずれも強制力はないとしている。運用は各校に任されている。

 確約書を求める理由として、ある高校の教頭の一人は「過去に生徒が受験した種目と違う種目に所属したことがあったため」と説明。ただ、生徒の事情を考慮しつつ部活動を辞めても「責めるようなものではない」とした。

 別の教頭は「学校の活性化につながるので特定の部で3年間は頑張ってほしい思いはあるが、けがや進路の変更、家庭環境など生徒によって事情は異なる。保護者と相談しながら柔軟に対応している」と話した。

 コザ高校では1月、2年の男子生徒が自殺。主将を務める部活動で、顧問の叱責(しっせき)を受けた翌日、自ら命を絶った。調査チームの報告書は、顧問との関係を中心に「部活動を巡る日常的ストレスが要因」と結論付けた。

 報告書は同校の「活動継続確約書」の問題について部活動を辞めたら退学になると誤解を生む状況があり「辞めることができない状況は、生徒を追い詰める要因になったと思われる」と指摘。学校の管理体制やペナルティーの問題の改善を求めている。