沖縄の嘉手納基地内で24日に実施されたCV22オスプレイによる隊員の降下訓練。住宅地から約200メートルの至近距離で約1時間にわたってホバリングや嘉手納町上空の旋回を繰り返し、特有の重低音をまき散らした。訓練中、町役場には「頭が変になりそう」「気分が悪くなった」など、町民から騒音への苦情が相次いだ。

嘉手納基地で訓練するオスプレイ=24日午前、嘉手納町(福地勉さん提供)

 「バタバタと、ものすごいごう音だった」。嘉手納町屋良に住む田仲康榮さん(76)は午前11時ごろ、自宅の真上で5回ほど低空で旋回を繰り返すCV22の騒音に憤り、飛行する様子をカメラで撮影した。

 「家の真上を通られると、落ちるんじゃないかと圧迫感を感じた。爆音だけでなく、機体の墜落の危険性も含めて恐怖を感じている」と怒りをにじませた。

 同町水釜の福地勉さん(72)は自宅でCV22の騒音に驚き、商業施設「ネーブルカデナ」の駐車場に向かい、降下訓練する様子を確認した。「自宅の窓を閉めてもものすごくうるさかった。戦闘機は大きな音で恐怖感があるが、オスプレイは長時間でいつまでも重低音が響いてイライラした」と不快感をあらわにした。

 嘉手納町によると、午前10時55分から正午まで苦情を訴える電話が鳴りやまず、19人から22件の苦情があった。西区の女性は「今日はずっとうるさくて頭が変になりそう」と悲鳴を上げ、西浜区の男性は「今までにないことで、振動がかなりあって心臓にくる」と訴えた。

 騒音に耐え切れず、直接役場を訪れる町民もいた。西浜区の女性は「オスプレイがホバリングしていて家からもとても近い。家にいると気持ちが悪くて読谷に避難しようと思って出てきた」と切実な訴えを寄せた。