米軍嘉手納基地で24日、CV22オスプレイが隊員の降下訓練を実施したことを受け、訓練の即時中止を求めて沖縄防衛局に緊急抗議した當山宏嘉手納町長。対応した田中利則局長に「苦情が殺到している。このままの状況が続けば大きな問題だ」と危機感をあらわにした。

CV22オスプレイ降下訓練が行われた場所

沖縄防衛局の田中利則局長(左)にCV22オスプレイによる降下訓練に抗議する當山宏嘉手納町長(右)=24日、嘉手納町の沖縄防衛局

CV22オスプレイ降下訓練が行われた場所 沖縄防衛局の田中利則局長(左)にCV22オスプレイによる降下訓練に抗議する當山宏嘉手納町長(右)=24日、嘉手納町の沖縄防衛局

 要請は冒頭のみ公開。田中局長は「嘉手納で飛行することは特段聞いていたわけではない」と事前に連絡がなかったと明かした。米軍からは定期的な集団広域訓練のために飛来し、「特殊戦術隊員と共に海上での隊員回収訓練やMC130Jと戦術的空中給油訓練」を行う予定と聞いていると説明。その上で「この後、海上の訓練空域などで今申し上げた訓練が行われることなんだと思っている」との見解を述べた。

 嘉手納町民から多数の苦情が寄せられていることには「米側に対し、航空機騒音規制措置にのっとって、周辺住民に与える影響を最小限にとどめるよう改めて申し入れた」と話した。

 要請後、取材に応じた當山町長は、2018年にCV22が横田に配備された後、嘉手納基地への飛来について「これまでは一時的な駐機で、(嘉手納以外で)訓練をして戻ってくることを繰り返していた」と指摘。CV22の事故率の高さを念頭に「危険性が払拭(ふっしょく)されていない機種で、住民の(反発する)感情も根強いものがある」と強調し、住民地域に近い基地内での降下訓練に憤った。

 兼久局で97・2デシベルの騒音が記録され「日常的に続くとなると、町民の生活は維持できる状況ではない」と訴えた。