パーントゥとは、宮古島の言葉で「怪物」の意味。旧暦9月初旬、つる草を体に巻き、仮面を着けた3体の神様に扮した人たちが集落を練り歩く。一連の行事は秘事が多く、他の住民は、パーントゥが人や建物に厄よけの泥を塗るところだけ見学できる。1993年に国の重要無形民俗文化財に指定された。

宮古島市平良島尻のパーントゥ

 2020年1月23日に「宮古島のパーントゥ」として国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された宮古島市上野野原(のばる)の伝統祭祀(さいし)「サティパロウ(里祓(はら)い)」が集落内で行われた。木製の仮面を顔に当て来訪神「パーントゥ」に扮(ふん)した男児を先頭に、女性たちが「ホーイホーイ」と声を上げながら練り歩き、厄を払った。

 サティパロウは旧暦12月の最後の丑(うし)の日に行われる年中行事。集落内に子育て世帯がほとんどいないため、出身者の子や孫らがパーントゥ役を担っている。

 この日、女性たちはヤブニッケイなど3種類の草を頭や腰に身に着けて参加。御嶽に祭祀を始めることを報告した後、子どもたちと集落を練り歩いた。