[経済再興への道 コロナ禍の挑戦](26)インタビュー編 米須義明氏(県商工会連合会会長)
-新型コロナウイルス感染拡大による経済への影響が長期化している。
「正直、これほど長引くとは思わなかった。当初は昨年秋ごろにはV字回復するという期待もあったが、断続的に感染拡大が繰り返され、経済回復が見通しにくい状況となっている。足元では『第4波』の懸念も高まっており、当面、V字回復は期待できない。企業は楽観視せず、少しずつ歩留まりを残していくイメージで力を蓄えていくしかない」
-県内中小企業、小規模事業者の現状は。
「かなり厳しい。多くの企業が金融機関の積極的な融資や、雇用調整助成金など公的支援のおかげで、何とか持ちこたえている状況だ。ただ、借り入れたお金は返済の猶予はあるものの、いずれ返さねばならない。その余力をどう生み出し、アフターコロナにつなげていけるかが大きな課題となっている」
-休廃業も増えている。
「信用調査会社によると、2020年は休廃業・解散件数が過去最多となった。...
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