[問われる指導 部活生自殺](5)

 沖縄県教育委員会が設置した第三者調査チームの報告書は、亡くなった男子生徒に対する顧問の言動が「一般的なキャプテンとしての責任の範囲を超えたものだった可能性がある」と言及した。「部活やめろ」「キャプテンやめろ」などの厳しい言葉を日常的に使っていた。

 やりがいや楽しさよりも、勝つことを重視する。勝利至上主義に走った「指導」はこの顧問一人やコザ高校だけの問題ではない。

 「お前のようなキャプテンはいらん」。県内に住む20代の女性は高校生の頃、団体競技の部活動で指導者から頻繁に暴言を浴びた。試合に負けた時は「キャプテンがこんなだから負けたんだ」と、集中的に怒りをぶつけられた。

 意見を求められて答えても即座に否定された。口ごもると今度は「なぜ黙っているのか」と責められた。「何を言っても聞いてくれない」と感じ、競技に集中できなくなった。

 けがをして病院を受診したいと伝えた時は「病院に行けば治るのか。みんなきつい思いをしているのに休むのか」と、とがめられたという。「小学生の頃から大好きだった競技を苦しそうにするようになった。指導者のパワハラは大きな問題」と母親は振り返る。

 女性は部活動のストレスで食事が取れなくなった。...