那覇市首里平良町の住宅建築工事現場で28日、陸上自衛隊員による米国製50キロ爆弾の不発弾処理作業があった。午前10時5分に処理が始まり、同11時10分に作業を終えた。避難半径400メートルに一般約2300世帯、約160事業所のほか、学校や福祉施設もあり、5千人が一時避難。影響が広範囲に及んだ。周辺は交通規制され、8路線のバスが運行経路を一部変更した。

不発弾処理に伴い、避難する老人ホームの職員と入居者ら=28日、那覇市首里儀保町

 老人ホームゆいゆい儀保駅前では、70~100歳代の入居者9人が特設避難所の首里公民館に移動した。大半の入居者が全介護を必要とするため、職員を2人増員した6人体制で避難に当たった。野口力代表は「移動そのものが事故や転倒など入居者のリスクにつながるため緊張感があった。無事に終わりほっとしている」と話した。

 首里大名町のサービス業の男性(65)は新型コロナウイルス感染症を警戒し、避難所には向かわず高齢の母と買い物へ。「普段より少し遠出をして時間をつぶしたい」。別の女性(82)もつえを突きながら近くのスーパーに向かっていた。「高齢者にとって避難は楽ではない。買い物してやり過ごします」と話した。

 処理された米国製50キロ爆弾は全長76・2センチ、直径20・8センチ。信管を離脱して安全化した。那覇市防災危機管理課によると、避難半径内に進入車両や歩行者が3、4度確認され、作業が計約20分間中断したが、大きなトラブルはなかった。