沖縄市山内で28日あった「沖縄アリーナ」の落成式典。「観る」側の視点に重きを置いた、県内最大規模のスポーツ・エンターテインメント施設に、詰め掛けた参加者から歓声が上がった。関係者や地域住民らは今後の活用に向けて、期待や夢を膨らませた。
式典後にあった内覧会では、参加者らが510インチメガビジョンなどの先端技術や、スイートルームなどの内部施設を興奮気味に見学。早速、利用料金を施設スタッフに尋ねる企業関係者の姿も見られた。
日本バスケットボール協会の三屋裕子会長は「(米プロバスケットボールの)NBA仕様で、国内にはほかにないアリーナ。とてもワクワクする」と笑顔。2023年にはFIBAバスケットボールワールドカップも開かれる。今年7月に日本代表戦を開催する意向も示し、「アリーナ文化の中心地」としての発展を願った。
沖縄アリーナの構想段階からデザイン監修に携わった1級建築士の岡村耕治さん(61)は「日常的なにぎわいが作れる『楽しい』が詰まった場所。ずっと使ってほしい」と語った。
山内中バスケットボール部2年の志喜屋孝翔(たかと)さん(14)は「有名な選手を見ることができるので楽しみ。自分もいつかアリーナのコートでプレーしたい」と意気込んだ。