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「またか」沖縄、4度目の自粛期間に突入 「飽き飽き」時短に応じない店も

2021年3月30日 07:35

 県内で新型コロナウイルス感染の急拡大が止まらない。玉城デニー知事は29日「第4波が到来した」と初めて明言。収束が見通せない中、県民生活は度重なる我慢を余儀なくされ、4度目となる自粛期間に突入する。

人々が集う栄町市場の飲食店街。4月1日からの時短要請への対応は店によって異なる=29日午後7時半、那覇市安里(金城健太撮影)

 感染と隣り合わせの生活の中で、県の要請と解除が繰り返される。県の緊急事態宣言が解かれて1カ月。目に見えないウイルスに再び「自粛」が求められた。県民は何を感じ、日常を送っているのか。

 29日午後5時すぎ、那覇空港の発着ゲートはごった返していた。「感染対策は最低限のマナー。観光で訪れるならなおさら」。見学者デッキにいた建設関係の男性会社員(57)は言う。福岡から訪れた。仕事で今年から月1で来県していたが、4月からはオンライン会議に。コロナの影響だ。

 2人の娘の高校と大学の入学準備で名古屋と宮崎を訪れ、空港に戻ってきたばかりの高江洲茜さん(42)=沖縄市=は「要請」を知り驚いた様子。「『またか』と思う。行ったり来たり。1度で抑え込んでほしい」

 那覇市安里の栄町市場。飲食店には時短要請があった。「もう飽き飽き。振り回されたくない」。ある居酒屋の男性従業員(29)は投げやりだ。店は1~2月の宣言下でも営業を続けた。周りの店が閉じる中、店は繁盛。客は普段の3倍に。「なぜ飲食店ばかり責められるのか。要請に応じる気なんてありませんよ」。

 小料理店「酒場くしき」(同市安里)は4月以降、要請に応じ、常連客に限定して開店する。代表の當山ひとみさん(53)は「利益より感染対策。でも県の対応は中途半端。しっかりストップをかけ、メリハリをつけるべきです」と訴える。

 夕方、奥武山公園は子どもたちのはしゃぐ声が広がっていた。主婦の松川奈巳さん(37)が抱きかかえる1歳の長女は、来月から保育園。続く感染拡大に不安が残る。それでも「いつかはこの繰り返しが終わってくれるはず。それだけを願います」。(社会部・光墨祥吾)

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