夢を叶えるプロセスは千差万別だ。夢を持てた年齢にも、夢の分野にも、その時に置かれている環境にもよるだろう。人気アパレルブランド「HENZA」を手がける沖縄出身の平安座(へんざ)レナさんは、高校生の時に起業を決意。32歳までに独立するという“未来予想図”を立てていた。しかし、実現したスピードはずっと速く、26歳の時に独立。敏腕デザイナーの夢の叶え方、そして働き方とは。(デジタル編集委員・與那覇里子)

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平安座レナさん

「絶対に夢を叶える」強い決意

 全てのはじまりは、5歳の時だった。
 「洋裁の免許を持っていた母が、5歳の時にミシンの使い方を教えてくれました。中学生になると自分で服を作るようになって、あぁ、楽しいなと。将来は洋服を作る仕事に就きたいと思うようになりました」

 高校生になった。
 グラミー賞を受賞した歌手・セレーナの一生を描いた動画を見た。セレーナは1971年に米国に生まれた。父はメキシコ人で、メキシコ由来のヒスパニック系の音楽とアメリカのカントリーミュージックなどが融合して生まれた「テハーノ」の歌手として活躍した。
 「国籍を超えて、挑戦し続けている姿に彼女のすごさを知って、私も沖縄ではないどこかで活躍したいと思い始めました。ニューヨークに行ってみたいと思ったけれど、家族は私のことを心配していたので、まずは、沖縄の短大を出て、その後に東京に行こうと思い描くようになりました」

 そして二十歳。2010年1月20日、自分の夢を紙に書き出した。
 デニムブランドを立ち上げること。
 文化服装学院を卒業して、32歳までに独立すること。
 そして決意も書いた。
 「絶対叶える!」
 「絶対出来る!」
 

大切に持っていた「決意」の紙

 今も、あの時に書いた紙を名刺入れにしのばせている。
 「これはお守りなんです。自分の信念を忘れないように。いつでも見返せるように」