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寒い日に膝掛けをした女子生徒に教員が「おばあちゃんみたい」理不尽な校則に批判が続々

2021年4月2日 07:25

[学びはだれのもの]

(イメージ写真)教室

 学校の校則や生徒指導について考える本紙連載「学びはだれのもの 校則のなぜ」(3月16~24日)や関連記事に対し、生徒や保護者から80件以上の反響があった。ほとんどが「理不尽な規定は変えるべきだ」といった内容で、特に肌着の色指定や防寒対策の制限への批判が多かった。年度初めは教員や児童生徒の顔ぶれも変わり、「学校のルール」の在り方を考えるにはふさわしい時期。寄せられた声の一部を紹介する。(編集委員・鈴木実)

 【肌着の色指定】

 制服の下に着用するキャミソールなどの肌着の色を「白」「白系統」とする規定について本島南部の40代母親は「中1の娘がブラジャーが透けるのを嫌がっている。子どもの立場になって考えていない」。「肌着や靴下にワンポイントが入っているだけでもだめというが、今どきお店で探すのも大変」(中部の40代母親)との声もあった。

 セーラー服をまくったり、ブラウスのボタンの間からのぞいたりする肌着検査についても、厳しい意見が多数寄せられた。

 南部の40代女性は「絶対になくして。とても屈辱的。子どもに人権はいらないと思っているのでしょうか」と廃止を強く求める。同じく南部の50代女性も「言語道断! すごく不快な気持ちになりました」とつづった。

 【防寒対策の制限】

 この冬は新型コロナウイルス対策の換気で校内が寒く、防寒対策の制限を緩和する動きはあったものの、学校によって対応はまちまち。北部に住む女子中学生の学校ではタイツや膝掛けが禁止といい、「寒い。特に足。授業に集中できない」と訴えた。

 匿名の母親は「膝掛けをしていた女子生徒が、教員から『おばあちゃんみたい』と言われた。教員もあの寒い中でスカートをはいて足を出し、同じように座ってみればいい」と怒る。

 【眉の手入れ禁止】

 眉の手入れはほとんどの中学校が校則違反としており、「眉間も含めて禁止」と明記するケースもある。

 「眉毛の濃い生徒がシェーバーで少しすいただけで注意され、そのせいで変なあだ名を付けられた。悩んでいる様子を見るとつらい」と南部の30代男性。那覇市の40代母親は「眉毛を剃(そ)った子が部活にも来るなと言われた。娘も眉毛がつながっているが、怖くて何もできない」と厳しい校則に異議を唱える。

 美容室を経営する中部の50代男性は「眉毛がつながっている子に少し手入れしてあげただけで注意された。コンプレックスがあるのに、そのままとは」と不信感を見せた。

 【頭髪】

 夫が外国人の女性は、高校に通う息子が地毛証明書を求められた。名前や外見から外国ルーツなのは明らかなのに、学校は「外部からクレームが来る」と取り合ってくれない。「髪や肌の色はアイデンティティー。人権意識の低さに驚いた」と心境をつづった。

 那覇市の女性の息子は高校の合唱コンクール前、頭のサイドを刈ってラインを入れていると指導を受け、直したつもりだった。しかし当日「まだうっすら残っている」とバリカンで髪を刈られた上、結局は参加もさせてもらえなかった。

 母親は「反抗期だった息子が『みんなと参加したい』と自分から髪形を直すことを決め、自分も『これなら大丈夫!』と確認して送り出したのに。青々とした地肌が見える無残な姿に涙が出た」と振り返った。

 【その他】

 那覇市の40代女性は南部の中学校時代、「生理で水泳を休む時は女性の教員が一人ずつ保健室に呼び、ナプキンをしているか下着を触って確認した」と体験を寄せた。

 学校側に理解を示す意見もあった。

 南部の40代女性は「学校は社会の縮図。社会が求めている像が変わらないと、学校も変わらない」。同じく南部の40代女性は「家庭ですべき指導を学校でしてもらっている。学校と社会が協力して見守った方がいい」と指摘した。

(寄せられたメッセージは趣旨が変わらない範囲で表現を修正しています)

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