【平安名純代・米国特約記者】戦没者遺骨を収容する米国防総省の専門機関「戦争捕虜・戦中行方不明者捜索統合司令部」(DPAA)がまとめた第2次大戦の戦死者に関する報告書で、沖縄戦で死亡し、遺骨が未回収となっている米兵数は、判明しているだけで228人いることが4日までに分かった。米陸軍が1947年に編さんした沖縄戦史では、米兵の行方不明者数は239人だった。

米軍基地の中の国旗

 同局がまとめた軍別の報告書によると、3月26日時点の遺骨未回収者数は、最も多いのが海軍で130人、次いで海兵隊の72人、陸軍17人、空軍9人となっている。

 同局によると、第2次世界大戦に従軍した米兵1600万人のうち、戦死者は40万人以上で、行方不明者数は約7万2千人(2021年3月時点)。

 沖縄戦で死亡した多くの米兵の遺体は、米軍が沖縄上陸直後に造った六つの墓地に運ばれた。

 県内で回収された身元不明の遺骨は、在沖米軍基地経由でハワイにある陸軍中央識別研究所に送られ、DNA鑑定調査をしている。

 2010年には、糸満市で1987年に回収された米兵の遺骨を再鑑定し、米国の遺族のDNA情報と照合した結果、身元が判明。遺骨は米側に引き渡され、2014年にミシガン州で埋葬式が執り行われた例がある。

 遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松さんは、南部の土砂には沖縄人だけではなく、米兵や日本兵、朝鮮半島出身者の骨も含まれる可能性を指摘し、南部での土砂採取計画の中止を訴えている。