沖縄県の北谷町出身で知念寛幸さん(24)と尚誠さん(24)の双子の兄弟が、パイロットになる夢を実現した。兄の寛幸さんは3月に琉球エアーコミューター(RAC)に、弟の尚誠さんは4月に日本トランスオーシャン航空(JTA)にそれぞれ入社。県内のJAL系列社で初めて、双子のパイロットが誕生した。2人は「自分の飛行機に乗って良かったと県民に思ってもらえるような操縦士になりたい」と意気込む。

3月に琉球エアコミューター(RAC)に入社した兄の知念寛幸さん(右)と日本トランスオーシャン航空(JTA)に4月に入社した弟の尚誠さん(左)=5日、那覇市・JTA本社

 「幼いころから2人とも飛行機が好きだった。気がついたらパイロットを目指していた」と寛幸さんは振り返る。家族で週2~3回、那覇空港に近い瀬長島(豊見城市)に通い、飛行機の離着陸を眺めて飛行機のまねをして遊んだ。尚誠さんは「飛行機は子どものころからわくわくする乗り物だった」と話す。

 高校卒業後は、兄弟そろって、航空会社のパイロット訓練ができる第一工科大学(鹿児島県)に進学した。在学中は朝から晩まで勉強に明け暮れた。訓練用の飛行機では操縦のイメージトレーニングなどもした。

 普段は、けんかをしてもすぐ仲直りするような仲の良い兄弟。パイロットになるために「一緒に切磋琢磨(せっさたくま)して、互いを高め合ってきた」。大学での4年間で、操縦に必要な国家資格を取得。入社後は大型機の資格を取るために訓練を続ける。

 入社には家族の支えが不可欠だったという。内定が決まった時「両親が自分のことのように喜んでくれた」と寛幸さん。「少しだけだけど、恩返しができたかな」

 沖縄は多くの離島を抱える島しょ県。本島と県内離島、本島と本土の往来には飛行機が不可欠だ。寛幸さんは「生活に欠かせない『足』として重要な役割を担う。責任感を持って働く」と語る。尚誠さんは「社会に貢献できるような人材になりたい」と話した。