沖縄でフリースクールや夜間中学校を運営する珊瑚(さんご)舎スコーレの星野人史代表は6日、ミャンマーで国軍によるクーデターに反対する教員らとオンラインで交流し「民主主義に必要な『個』を育てるのが教育の役割」とエールを送った。非暴力の抵抗として公務員などが職務を放棄する「不服従運動」を続ける500人余りが参加した。

オンラインでミャンマーの教員らに激励のメッセージを送る珊瑚舎スコーレの星野人史代表(右)=6日、那覇市安里・ロイヤルミャンマーレストラン

 星野代表は2015年にミャンマーで日本語学校を開校。当時、現地の新聞に教育について寄稿していたことをきっかけに不服従運動を続ける教員らとつながった。

 沖縄の会場は09年に移住したミャンマー出身のトウヤソウさん(38)が那覇市安里で経営する「ロイヤルミャンマーレストラン」。ミャンマーの教員らは自宅などからオンラインにつないだが、時折接続が不安定になることも。トウヤソウさんは「軍がインターネット通信を規制している影響かもしれない」と顔をしかめた。

 交流ではミャンマーで1クラス200人の生徒を教える教員から「国の教育レベルを上げるにはどうしたらいいか」「生徒は本当に興味がある分野より、将来のキャリアを考えて学ぶ内容を選ぶ傾向にあるがどう思うか」などの質問が上がった。

 星野さんは多くの国が決まった教育内容を時間内で教えることを優先するとした上で「そうしたやり方に合わない子どもの才能に気が付かないのは社会的な損失。ゆっくり育つ、早く育つどちらの子どもも必要だ」と指摘。それが小規模な学校を運営する理由でもあると強調した。

 交流後、星野さんは「混乱の中で人権や教育を考える教員がいるのは、民主主義が一番重要だと理解しているということだ」と語った。トウヤソウさんは「教員たちも励まされたと思う」と話し、今後もオンラインの交流を続ける考え。