【宜野湾】宜野湾市喜友名区の湧き水「喜友名泉(ちゅんなーがー)」には各地から年間数十人が訪れる。立ち入りが許されている米軍基地の一部であり、拝所であり、国指定有形文化財であるからだ。その水は琉球王朝時代から喜友名区民の生活を支えており、今も約110世帯がポンプで自宅の庭に引いている。

 米軍普天間飛行場周辺ではピーホスなどが高濃度で検出されている。公民館には2016年度から年2回、県から水質調査結果が届く。知念桂子自治会長(65)は「喜友名泉の数値は今回も高いのかな」と覚悟する。20年度の夏季調査では、ピーホスとピーホアの合計が1リットル当たり1600ナノグラム。国の暫定指針値の50ナノグラムを超えた。

 「でも、あんまり騒ぎたくないんです」。喜友名泉に対する区民の愛着をよく知るからだ。...