沖縄県石垣市宮良の渡口勝さん(63)の紅イモ畑で3月28日、収穫作業中に巨大な紅イモが見つかった。計量器に乗せると3・5キロ。青果用として一般に流通するサイズは1個300~400グラムで、約10個分に相当する。勝さんと、作業を手伝った息子の勝也さん(36)、孫の勝斗さん(7)は「チキンの丸焼きみたい」と驚き、出荷先の菓子店は「3キロ超えは初めて見た」と目を丸くした。

通常サイズの紅イモを持つ渡口勝さん(左)と、その約10倍重い紅イモを抱える勝斗さん=3月28日、石垣市宮良(提供)

通常サイズの約10倍の重さがある紅イモ(提供)

通常サイズの紅イモを持つ渡口勝さん(左)と、その約10倍重い紅イモを抱える勝斗さん=3月28日、石垣市宮良(提供) 通常サイズの約10倍の重さがある紅イモ(提供)

 今年の収穫作業は昨年末の長雨の影響で、3月開始と1カ月遅れ。さらにコロナ禍に伴う消費低迷で、例年なら通年で受け入れていた出荷先の買い取り期間は3月末まで。本島の北部農林高校に勤務する勝也さんと、春休み中の坂田小1年(当時)の勝斗さんを呼び寄せ、急ピッチで収穫を急いだ。

 約5千平方メートルの畑で、勝さんがトラクターで紅イモを掘り起こし、勝也さん親子が一つずつかごの中に収めた。「とても大きいのがある」と勝斗さんが気付き、まだ半分以上が土中に埋まる状態でも一目で分かる大きさ。重量に加えて長さも通常の倍の40センチ超あった。

 品種は県奨励品種の「沖夢紫」。パイやスイートポテトなどの原料になる。勝也さんは「この話題が多くの目に留まり、少しでも消費拡大につながれば」と話した。