【沖縄】名幸啓子さん(59)、葆哲(やすのり)さん(64)夫妻は7日、沖縄県の沖縄市役所に桑江朝千夫市長を訪ね、「里親に対する厚生労働大臣表彰」を受けたことを報告した。啓子さんは「大人が決めた場所で頑張ってくれた子どもたちがいてくれたおかげ」と受賞を喜んだ。

「里親に対する厚生労働大臣表彰」の受賞を桑江朝千夫市長(左から3人目)へ報告する名幸葆哲さん、啓子さん夫妻(中央)ら=7日、沖縄市役所

 夫妻は実子2人を育てながら、2001年から20年の間に計8人の子どもを受け入れて育てた。

 表彰は昨年10月4日付で、対象は全国で39組。要件は20年以上の経験などで、夫妻の長年の活動が評価され、児童福祉の向上に貢献したとして表彰された。桑江市長は「行動に移し、長年続けるのは大変なことだ」とねぎらった。

 啓子さんは、子どもが満18歳となり「里親の元で生活する措置解除後に、自立に向けて頑張る子どもたちの支援も重要だ」と話した。住居の賃貸契約時の連帯保証人や、生活費の確保で壁にぶつかる子どもが多いといい、公的な支援が一部あるものの「まだまだ十分ではない。措置解除後に子どもが相談できる窓口も必要だ」と課題を挙げた。

 夫妻は、措置解除後も「他人にはなれない。子育てに終わりはない」と継続的な支援に取り組んでいる。里子の子「孫」の面倒を見ることもあるという。

 市長への報告後、啓子さんは、コロナ禍の自粛生活によって家庭でぶつかる親子が増えていることを危惧し、子育て中の人へ「一人で頑張らないでいい」と呼び掛けた。一時預かりを活用して子育てを休むことで、親が冷静になれることもあるという。再び家庭で一緒に生活するためにも「里親の活用を柔軟に考えてもらえれば」と話した。

 啓子さんは、市海邦にあるNPO障がい児サポートハウス「Ohana」の代表。