視覚障がい者の画家・儀間真一郎さん(47)の初の個展が、沖縄県糸満市の琉球ガラス村内の「土~夢(ドーム)ごはんカフェ」で開かれている。20日まで。

個展への来場を呼び掛ける儀間真一郎さん=8日、糸満市福地・琉球ガラス村内「土~夢(ドーム)ごはんカフェ」

 儀間さんは30代後半で糖尿病を患い、左目を失明。右目はわずかに見えるが色覚障害がある。色の識別ができないため絵の具に番号を振り、見えていた頃の記憶を頼りに風景画やイラスト画を描いている。2020年度の那覇市障がい者美術展では「さんずの川」を描いた作品が「精神障害者家族会会長賞」を受賞した。

 本格的に風景画を描き始めたのは17年から。それ以前から、視覚障がい者や精神障がい者の仲間と共に沖縄の民話をテーマにしたアニメーション動画を制作するなど創作活動に取り組んできた。現在は障がい者の就労を支援する会社を立ち上げ、引き続きアニメ制作も手掛けている。

 創作活動に取り組む一番の理由は「障がい者にもいろいろな可能性がある」ことを伝えたいからだ。

 失明した頃は現実を受け入れられず、2度も自殺を図ったという。しかし、右目がわずかに見えたことで「本気で生きて障がい者のためになる働き方をしよう」と決めた。

 今回の個展は、知人の「土~夢(ドーム)ごはんカフェ」オーナーからの提案で実現した。儀間さんは「この機会にたくさんの人に絵を見てもらいたい。絵を見てガラス村や『土~夢』でのんびりして、明るい気持ちになってほしい」と呼び掛けた。

 火、木、土曜は儀間さんが滞在し、絵の実演も披露する。開店は午前11時。平日は午後3時、土日は午後4時ラストオーダー。問い合わせは同店。電話098(997)3433。