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中学有望選手の県外流出に賛否 沖縄スポーツ界、初の調査

2016年12月3日 06:00

■本土の強豪高校に83人進学

 沖縄県内中学生のスポーツ競技者で、県トップレベルで活躍していたとされる選手で、83人が県外の強豪校へ進学していたことが、1日までに分かった。沖縄県教育庁で初の調査で、2015年度に中学3年だった選手を対象に県高校体育連盟、中学校体育連盟へアンケートを実施。回答を得た30競技の内16競技が県外流出は「ある」とし、最も人数が多かった競技はサッカーの41人(男子35・女子6)だった。高校野球(硬式)は県高体連未加盟のため、集約されていない。

 「県外流出で競技力へ影響はあるか」との問いには、17競技が「ある」と答えた。現場の指導者からは「県選抜として育成してきた選手の3分の2から4分の3が県外へ流出し、競技力に大きく影響が出ている」「その後に続くジュニアの選手も、同じように流出することが多い」など切実な訴えが寄せられた。

 一方で「選手本人の判断で県外に出て、現在飛び級で18歳以下の代表に選出されている。現状を考えると複雑」「県内に残っていたら、今のような活躍は想像できない」といった声もあり、意見は賛否ある。

 県教育庁は、流出の背景に(1)県外強豪校の選手勧誘(2)指導者の同一校の勤続年数が限られ、継続指導ができない-などを挙げる。

 県内の県立高は選手勧誘が「基本的に禁止」とされる中、九州各県の公立高は規定の下で認められている。また、県内県立高の教諭の1校の勤続年数は5~7年が限度とされ、それを超過している教諭が県内では1人に対し、九州各県では10年以上の長期勤務者が4~20人に及ぶという。県教育庁は、競技力向上に携わる指導教諭の永年勤続への特別配慮、選手勧誘のルール作成など対策を検討したいという。

■流出最多はサッカーの41人

 流出が最多だったサッカーで、県高体連の宮里和宏専門委員長は、10年ほど前から県外に出る選手がいたといい「育成してきた主力選手がいなくなって、また一からチームをつくる難しさがある。結果を出して魅力ある環境づくりをしたいが、なかなか難しく、負の循環がある」と現状を吐露した。

 昨年度の中体連専門部長で県サッカー協会の西原琢哉三種技術委員長は「県内でも、上級ライセンスを取得している高校指導者は増えており、県内で大学、アマのトップレベル、プロといった競技継続の環境も整いつつある。県外に出て1年たたずに帰って来た例もあり、慎重な判断が必要」と語った。

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