沖縄県豊見城市の山川仁市長は15日午後、記者会見を開き、宜野湾署に道交法違反(酒気帯び運転)で3月下旬に現行犯逮捕された市民部主任主事の男性(36)を、12日付で停職12カ月の懲戒処分にしたと発表した。市は職員の飲酒運転が相次いでいるとして、酒気帯び運転や酒酔い運転の懲戒処分は14日付で「停職」をなくし、すべて「免職」に改めた。

職員の酒気帯び運転で謝罪する沖縄県豊見城市の山川仁市長(中央)ら=15日、豊見城市役所

 豊見城市は1日に職員から聞き取り調査を実施。職員は3月29日午前8時ごろ、豊見城市内のコンビニエンスストアで500ミリリットルの缶チューハイ3本を買い、その場で飲んで車で帰宅。午前10時ごろに、自分の子どもを含む4人を車に乗せ、沖縄市へ潮干狩りに向かう途中、宜野湾市内の国道で現行犯逮捕された。呼気1リットルから0・8ミリグラムのアルコールが検出された。

 職員は前日28日に「(春休み中の)子どもたちと潮干狩りに行くため、年休を取る」と上司に連絡。その夜に酒を飲まず、29日の朝に飲酒したという。市の聞き取りに「職場の中で不満があった」と答えたという。

 市は、①飲酒後すぐに運転した②酒気帯び運転の基準値の5倍を超えるアルコールが検出された③未就学児を含む子どもを乗せて飲酒運転した―ことから、12日時点での条例上の上限値「停職12カ月」の処分を決めた。

 2019年に当時の部長級職員が酒気帯びで摘発された際、全職員が「飲酒運転撲滅」に署名し、豊見城署に提出していた。山川市長は市民の信頼を損ね、疑念を抱かせたことに謝罪した上で「職員一丸で取り組んでいる矢先だった。処分の上限をそのままにしておくわけにはいかない。強い実効性のある内容で、市民の信頼を回復したい」と語った。

 会見を開いた理由について「市職員の飲酒運転が相次ぎ、市民におわびして、今後の対応を報告する必要があると認識している」と説明した。