これは暴力の叙事詩だ。  「テスカトリポカ」は、江戸川乱歩賞作家・佐藤究が4年ぶりに満を持して放つ意欲作である。地球の裏側にあるメキシコに端を発する暴力の連鎖劇が、遠く日本に伝わってくる。規模の大きな物語にしびれてしまう。