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育成力評価され海外からオファー サッカー元FC琉球・宮城さん カンボジアプロのアシスタントコーチへ

2021年4月18日 06:00

[沖スポプラス]

カンボジアのユースリーグを翌日に控え、指導に熱が入る宮城晃太さん=2020年3月、カンボジア・スバリエン州(宮城さん提供)

カンボジアのアンコールタイガーFCのコーチ就任が決まり、「海外で自分なりの指導方法を確立して沖縄に還元したい」と意気込む宮城晃太さん=糸満市

カンボジアのユースリーグを翌日に控え、指導に熱が入る宮城晃太さん=2020年3月、カンボジア・スバリエン州(宮城さん提供) カンボジアのアンコールタイガーFCのコーチ就任が決まり、「海外で自分なりの指導方法を確立して沖縄に還元したい」と意気込む宮城晃太さん=糸満市

 サッカーFC琉球元選手でアカデミーコーチを務めた宮城晃太さん(27)=那覇市出身=がカンボジアのプロチーム「アンコールタイガーFC」のアシスタントコーチに就く。国際協力機構(JICA)のサッカー協力隊員として2年間、現地でU18やU15の若手を指導した実績が評価された。県出身者が海外プロで指導者となるのは異例。5月上旬にカンボジア入りし、新型コロナ感染症予防のため2週間ほどの隔離期間を経てチームに合流する。(溝井洋輔)

 JICAの約2年間の任期を1月末に終えて県内に戻っていた宮城さん。3月下旬にチームの日本人オーナーから打診を受けた。念願のオファーに即答で受諾。スペイン人監督の下で指導することが決まった。

 「リーグ優勝を目指し、(アジア各国のリーグ覇者が戦う)AFCカップにも出たい」と目標を語る。得意とする育成部門との連携にも力を入れたい考えだ。

 チームは世界遺産アンコールワット遺跡群があるカンボジア北西部シェムリアップ州に拠点を置く。リーグ屈指の観客動員を誇り、若い選手が多い。昨季は13チーム中7位にとどまったが、今季は消化ゲームがチームによって1~4試合と偏りはあるものの第4節時点で首位に立っている。

 FC琉球の選手時代に同僚のブラジル人選手と触れ合ったことが、海外に目を向けるきっかけとなった。ただ、カンボジアに関する知識はJICAから派遣先と告げられるまではほとんどなかった。

 サッカーについては元日本代表の本田圭佑さんが事実上の代表監督を務めたということくらい。国際サッカー連盟(FIFA)ランキングは173位と低い。しかし現地に着くと日本と同じようにスパイクやユニホームを着けた子どもたちがボールを追う光景があった。想像したイメージとのギャップは大きかった。

 「カンボジアの選手は個人の能力は高い。沖縄と似ている感じがした」と親近感が湧いた。中学・高校年代の指導のほか、学校に赴いて体育の授業も受け持った。クメール語は派遣前に研修を積んだ成果もあって日常会話に不便を感じないレベルまで上達。18歳以下のカンボジア代表選手を1人育てたほか、強化指定の選手も6人輩出した。

 FC琉球やJICA派遣の2年間を通してアカデミー指導の経験を積んだ。そして回ってきたトップチームでのコーチにやりがいを感じている。「日本や海外で活躍できる選手を育てたい。自分なりの指導法を確立して最終的には沖縄に還元したい」。新しい世界を一つ一つ経験し、夢に近づいていく。

宮城晃太(みやぎ・こうた) 那覇市出身。小学3年の時に松島FCでサッカーを始め、中学からはFC琉球U15(2期生)。那覇西高、大阪産業大を経て当時J3のFC琉球で1年間プレーした。引退後はU12監督やU18コーチなどを歴任。JICAのサッカー隊員として2019年1月末から2年間、カンボジアのクラチェ州に派遣された。

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