石垣島の山野に野生化して出没する濃青緑や栗褐色のインドクジャクの群れ。だが3~4月上旬にかけて、全身が白色の珍しい個体がたびたび目撃されている。目にした住民は驚き、写真愛好家の興味を引いている。

たびたび目撃される純白のクジャク

濃青緑などのよく見られるクジャクの群れ=いずれも3月、市白保の林地周辺

たびたび目撃される純白のクジャク 濃青緑などのよく見られるクジャクの群れ=いずれも3月、市白保の林地周辺

 環境省沖縄奄美自然環境事務所の石垣自然保護官事務所や市観光交流協会などは、クジャクは30年以上前にペットとして飼われていたのが逃げて野生化したと説明する。

 環境省事務所の仲本光寿自然保護官補佐らは「白クジャクは、私も石垣島の北部で目撃した。アルビノ(突然変異)起因よりも、もともと品種的なものが個体に潜んでいて、子孫に出現したのではないか。石垣島内で数羽はいそう。一部だけ白の個体もいるのでは」と分析する。

 出没は島北部の山野だけでなく、市南東部の海に近い平たん地雑木林周辺でも見られる。10数羽の群内や付近の草場で餌をついばむ白1羽(雌鳥)や白っぽい尾羽を扇状に広げる雄鳥の姿を日を変えて確認できた。

 市民からは「カンムリワシなどと並ぶ話題の鳥として活用できないか」の声も。だが、市観光交流協会の西仲野正巳事務局長や市観光文化課は「クジャクは年々増えて、農作物を食い荒らす被害に悩まされている。現状では市民の理解が得られないのでは」と困難視している。(太田茂通信員)