八重山の英雄「オヤケアカハチ」の遺徳をしのぶ慰霊祭が14日、石垣市大浜の慰霊碑前で開かれた。約500年前の旧大浜村の長で琉球に反旗を翻して制圧されたが、大浜地域では住民のために先頭に立って権力に立ち向かった行為を「アカハチの精神」とたたえ、語り継いでいる。この日はアカハチの命日とされる旧暦3月3日で、神司や住民が食べ物を供え、焼香し、手を合わせて地域の一層の発展を願った。

オヤケアカハチの慰霊碑に向かって手を合わせる神司の女性や大浜公民館の役員=14日、市大浜

 大浜公民館の島袋英信館長は「島民解放のために戦ったアカハチは郷土の偉人で地域の英雄。顕彰するとともに精神を受け継ぎたい」とあいさつ。前津尚志副館長は「アカハチの遺徳を学び、大浜で生まれたことに誇りを持ち、さらに住みよい地域となるよう皆で手を取り合って頑張っていこう」と呼び掛けた。

 例年は大浜小の児童も参加しているが、コロナ禍のため2年連続で神司と公民館役員だけで開催。終了後の関連イベントとして恒例のアカハチの精神を引き継ぐための講話も中止された。

 公民館では代替イベントとしてアカハチの絵画コンテストを企画。大浜地域在住者から21日まで幅広く作品を募り、審査を経て、5月8、9日、公民館で展示公開する予定。