那覇市久茂地の複合ビル「パレットくもじ」が19日、開業から30周年を迎える。県内初の市街地再開発事業として整備され、デパートリウボウを中核に、にぎわいを創出。那覇の中心市街地の「ランドマーク」(地域を象徴する目印)として定着した。ただ、近郊の大型店との競争などもあり、道のりは平たんではなかった。現在も新型コロナウイルス感染拡大で集客に苦戦するが、リウボウインダストリーの糸数剛一社長は「第三の創業期と位置付け、生まれ変わるくらいの変革を起こす」と前を向く。(政経部・島袋晋作)

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 日本復帰後の那覇市は、人口集中や渋滞が深刻化。モノレール整備や駅周辺の開発による都市環境整備がいち早く検討された。市は1977年に再開発の基本構想をまとめ、公募に応じたリウボウを中核テナントに決めた。

 実は当時あった三つの百貨店で、リウボウは最も売上高が低かった。常務として移転準備に携わった比嘉正輝会長は「売り場面積が約3倍に増え、増収が見込める。移転しない選択肢はなかった」と振り返る。

 ただ、隣接する国際通りは駐車場がある郊外の大型店に客を奪われ、次第に衰退。99年に沖縄山形屋、2014年は沖縄三越が閉店し、...