2020年度に那覇市内で保護した犬の殺処分が初めてゼロになった。市は収容した犬の飼い主を捜索し返還することや譲渡に力を入れてきた。猫の殺処分も減少傾向で、20年度は43匹だった。今年6月1日には市の「動物の愛護及び管理に関する条例」を施行し、適正飼育に向けた普及啓発をさらに推し進めていく考えだ。

那覇市の犬猫殺処分数

那覇市のHPで紹介されている保護犬

那覇市の犬猫殺処分数 那覇市のHPで紹介されている保護犬

 市は、13年度の中核市移行に伴い、県から犬猫の収容などの業務を移管された。13年9月施行の改正動物愛護法で自治体での犬猫の引き取り対応が厳格化された。「引っ越しで飼えない」などの理由では引き受けを断り、終生飼育や飼い主自身で引き取り手を探すよう対応が改まった。

 市の収容数は12年度の犬254匹、猫422匹から20年度は犬92匹、猫54匹に減った。市は適正飼育など普及啓発がある程度浸透したとみている。野良猫には不妊去勢手術するTNR事業も実施している。

 収容した犬は飼い主がいることを前提に捜索や聞き取り調査、犬の特徴を記したチラシ配布などで飼い主への返還率を高めた。20年度に収容した92匹のうち、約9割の81匹は返還、11匹は譲渡された。猫は収容時点で病気だったり弱っていたり、やむなく殺処分するケースが多いという。

 市は6月1日に「動物の愛護及び管理に関する条例」を施行する。7日の会見で、玉寄隆雄環境部長は「(飼い主の)順守事項が明記されている条例を通じて、さらに普及啓発していく。保護収容される犬猫がこれ以上増えないよう、市民の協力を得ながら進めたい」と話した。

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