東京と沖縄を拠点に活躍する那覇市出身の人気スタイリスト知念美加子さん(33)が18日、同市内のホテルで開かれた女性たちの交流会に登場し、夢をかなえるまでの歩みやスタイリングで心掛けていることなどを語った。美容業界を志す学生ら参加者を前に「いろいろな芸術やアートを受け入れながら、感性を磨いてほしい」と呼び掛けた。

ホテル最上階のテラスに立つ知念美加子さん。シンプルで爽やかな服に、手書きの文字がユニークなボストンバッグを合わせている

参加者を前に、自身のキャリアを語るスタイリストの知念美加子さん=18日、那覇市・ホテルストレータ那覇

ホテル最上階のテラスに立つ知念美加子さん。シンプルで爽やかな服に、手書きの文字がユニークなボストンバッグを合わせている 参加者を前に、自身のキャリアを語るスタイリストの知念美加子さん=18日、那覇市・ホテルストレータ那覇

 県内の若い女性らのキャリアアップを応援する団体「IAm(アイ・アム)」が主催する4回目のネットワーキングカフェに、ゲストとして招かれた。

 幼い頃から洋服のコーディネートが好きだった知念さんだが、進路を決められないまま高校を卒業したという。スタイリストを目指し動き始めたのは、ワーキングホリデーを経験したオーストラリアから帰国した後。講師を務めていた英会話教室で、中学3年の女子生徒が自分の夢を明確に描く姿に触発された。「その子に『先生、将来何になるの?』と言われ、ハッとした。本当にやりたいことを振り返り、スタイリストの夢を思い出した。私の軸になっているのはファッションだと気付いた」

 22歳で上京。ちょうど愛読していたファッション誌を受け持つ、憧れのスタイリストが募集するアシスタントに応募し、採用される縁にも恵まれた。寝る間もないほど多忙な2年間を経て、師匠から独立のお墨付きを得た。

 「私はファッションを楽しんでいるのか」。30歳を前に東京でトレンドを追い続ける毎日への自問自答や、さらに語学力を磨きたいという意欲が湧き上がり、イギリスへ留学。仕事を失う覚悟で渡ったのに「自分でモデルを雇って撮影していた。自分がお金を出してまでやりたいことなんだ」と改めて感じられたという。

 現在は、夫と1歳の長男との3人家族。那覇市内にアトリエを構え、空間デザインやイベント企画のほか、手作りアクセサリーなどの販売も手掛けている。時間のやりくりなどについて、カフェの参加者から問われると「私はお母さんである前に一人の人間。自分を肯定しながら、こうしたいということを周りに理解してもらうようにしている」と話した。

 好きな服よりコンプレックスを隠す服を探してしまうとの声には「誰にでもコンプレックスはあるが、自分が思うほど他人は気にしていない。似合っていないと思っていても似合っているかもしれない。自信を持てば自分スタイルにつながる」とアドバイスを送った。