沖縄県立コザ高校で運動部主将を務めた2年の男子生徒が1月末に自殺した事を受け、問題点と再発防止を考える2月の本紙連載「スポーツ指導 私の提言」や関連記事を読んだ保護者などから、多くの意見が寄せられている。ほとんどは部活動や地域のクラブで子どもが「パワハラ的な指導」を受けたとして、改善を求める内容。他の高校や小学生チームなどでも、暴言や威圧的指導が絶えない現状が示された。(社会部・徐潮)

読者から本紙に寄せられた体験談や意見、要望

■勇気出して投稿

 沖縄本島中部の県立高校に通う息子の部活動の現状を知ってほしくて「勇気を出して投稿した」という匿名の保護者。顧問は県内でも有名な指導者だが、「部活は生徒が自由に発言や行動できず大変、閉塞(へいそく)的。心を萎縮させ、恐怖心を与えている」と明かす。

 朝夕のほか試験期間中も長時間の練習を求められ「部活を休んで勉強したいと言えない雰囲気」。けがをしても顧問に「怠けている」と言われることを恐れ、病院に行かない部員もいるとつづった。

 息子は幼少期から競技が大好きだったが、高校入学後は指導者への恐怖心や威圧感、不平不満で「笑顔が消えた。その姿が悲しく、胸が痛む」。部活動とは楽しみながら友情を育み、心を成長させるものであるべきだと訴えた。

■目立つ口の悪さ

 少年野球チームに所属する小学生男児の保護者は、言葉の暴力が当たり前となっているチームが「那覇や南部にはたくさんある」と危機感を示し「監督の口の悪さが目立ち、見ていられない。子どもの尊厳を踏みにじる言葉が横行している」。幼少期から言葉の暴力を日常的に受け止めることで「大人の言っていることをおかしいと思わず育ってしまう」と悪影響を懸念した。

 指導に疑問を感じ、小学生の息子がミニバスケットボール部を辞めたという保護者も苦しい経験を吐露した。大会前に丸坊主を強要された。切ってきたら毛の長さが違うと怒鳴られ、試合に出してもらえなかった。

 練習中は「ばかか」「もう辞めろ」と日常的に暴言を吐かれ、試合に負けるなどでコーチが不機嫌になると「親がコーチの自宅へ謝罪に行かないと、コーチが1週間、部活動に顔を出さない事態もよくあった」という。

■発言で不登校に

 高校の陸上部顧問の不適切な発言で昨年12月、娘が不登校になったという保護者は「娘は逃げ帰り、不登校で済んだ。自ら命を絶っていたかもしれないと思うと恐ろしさを感じる」と問題の深刻さを訴える。

 一方、匿名の読者から「強い言葉や愛の鉄拳も時に必要だと思う」との意見もあった。中部の男性は自殺した生徒の顧問について「指導は厳しい所もあったが、顧問一人に任せず部員や保護者、学校側で話し合いをしなかったのか」と学校の体制を疑問視した。

(寄せられたメッセージは趣旨が変わらない範囲で表現を修正しています)

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