「沖縄タイムス」で論説委員長、編集局長などを務めた諸見里道浩さん(69)が、初めての単著「新聞が見つめた沖縄」(沖縄タイムス社刊、2640円)を発行した。戦争責任を自覚して再出発した沖縄の新聞が、米国と日本の占領政策の下で「抗(あらが)う新聞」となってきた軌跡をたどった。

諸見里道浩著「新聞が見つめた沖縄」(沖縄タイムス社)

諸見里道浩氏

諸見里道浩著「新聞が見つめた沖縄」(沖縄タイムス社) 諸見里道浩氏

 復帰運動や米兵暴行事件など、戦後史の節目となる事項を「沖縄タイムス」と「琉球新報」の社説やコラムがどう捉えているかを分析。また、諸見里さん自身が戦争マラリアや宮古島の国立ハンセン病療養所を取材した視点から、「時代の断面」を切り取った。

 諸見里さんは「戦後すぐのジャーナリズムと復帰後世代の間に立つ『つなぎ』の世代であることを意識している。次世代に橋渡ししたい」と話した。

 県内書店の他、沖縄タイムスのホームページのギャラリーショップからも購入できる。http://shop.okinawatimes.co.jp/