沖縄労働局と沖縄総合事務局、県トラック協会は20日、那覇市内で県内運輸業者の労働環境の改善などを話し合う第13回県地方協議会を開いた。トラック運転手の長時間労働の改善に向けた実証実験について、協議会から委託を受けたシンクタンクが報告した。

(資料写真)那覇の市街地

 港に着いた荷物を集積する物流拠点で、待機時間の短縮を目指す実験の結果、対象の運送事業者3社で、1日当たりの運転手の平均拘束時間が1時間以上縮まった。

 物流拠点は、県外からの荷物を集積し、県内各小売店へ配送する場所。従来、荷物を納入する際に作業現場が混雑しており、運転手の待機時間が増える要因になっていると分析した。

 実験では(1)荷物が少ないトラックの荷降ろしを優先的に受け付ける(2)フォークリフト運転手の増員(3)本島南部と中部に新たな物流拠点を設置-。その結果、平均拘束時間が前年度比で1時間8分短縮の9時間38分になり、拘束時間の大幅短縮につながった。

 シンクタンクの田宮一昭氏は「荷降ろしを従来の先着順ではなく、運送事業者ごとに時間指定してはどうか」とさらに待機時間を減らすための対策を提案した。実験報告を受け、座長の小野秀昭(運輸・物流研究室取締役)は「実証結果は全国の集荷事業でも参考になる」と述べた。