[激戦の舞台裏 2021うるま市長選](上)

 「期日前の貯金でなんとか逃げ切った。薄氷の戦略勝ちだった」。中村正人氏(56)がうるま市長選を制した翌26日、選対幹部はほっと胸をなで下ろした。

 相手候補の照屋寛之氏(68)との得票差は1862票。午後11時すぎまで当確が出ない接戦だった。ただ「2千票差程度で勝利」という予想は的中。驚きはなかった。

 「相手候補がかなり先行している」。3月ごろ、自民党などの情勢調査による「照屋氏先行」の情報が選対内に広まった。4月に入っても中村氏が伸び悩む一方、照屋氏が支持を広げ、危機感が広がった。

 「企業のギアが1段上がった」(選対幹部)のは、告示2日前の16日だ。...